神統記

by ヘーシオドス

Blurb

『神統記』は、紀元前700年頃の古代ギリシアの詩人ヘーシオドス作の叙事詩である。ヘクサメトロス1022行からなる。冒頭の記述からヘーシオドスの処女作とされ、30代前半の作品と推定される。原題の「テオゴニアー」は「神々の誕生系譜」を意味する。
原初の混沌=カオスからの世界の創造、神々の系譜とその三代にわたる政権交代劇を描き、ギリシア神話の宇宙観の原典とされる。
特徴として、ゼウス政権の正統性、無謬性を強調する事、女神ヘカテーを強く賛美している事などがある。
作品中には後世の挿入と見られる箇所もあり、965行から後を、元来は別の作品であったと推定する研究者もいる。

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