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プラトン

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真実そのものの把握なしには真実らしく語ることさえ本来的に不可能であることを立証し,「哲学」の立場から鋭く当時の弁論術を批判したのがこの対話編である.本書はプラトンの代表作の一つであって,特に『ソクラテスの弁明』をはじめとする前期著作群を『テアイテトス』以降の著作に結びつけてゆく重要な役割を担っている. …

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原題「シンポシオン」とは「一緒に飲む」というほどの意味.一堂に会した人々が酒盃を重ねつつ興にまかせて次々とエロス(愛)讃美の演説を試みる.談論風発,最後にソクラテスが立ってエロスは肉体の美から精神の美,更に美そのものへの渇望すなわちフィロソフィア(知恵の愛)にまで高まると説く.プラトン対話篇中の最大傑作. …