かつて自分の「弱さ」に苦しんだ著者が、優しさ、優柔不断、臆病など、自分の「弱さ」に悩む若者たちのために、渾身でつづった生き方の参考書。ナイーブな感受性をもつがゆえに悩む者への、哲学的「開き直り方」マニュアルである。 本書は、悩める青年T君へ向けた著者の手紙という体裁をとる。自殺はするな、人の期待に背け、怒る技術を体得せよ…と各章で、生きていくための厳しい「戦略」を提示する。「優しさ」を無言のうちに強制する「世間」から奪われた「野生」を取り戻す「武装蜂起」のための、反骨のゲリラ戦術教本である。 …