ニック・ホーンビィの『How to Be Good』の主人公、ケイティ・カーは、確かに「良い人間」であろうとがんばっている。だからこそ彼女は一般開業医になったのだし、第三世界の債務やホームレスの問題を気にかけているのも、分別ある母親として必死に子どもたちと向き合おうとしているのも、そのためだ。そして、自称「ホロウェーで一番怒っている男」である、夫のデイヴィッドにずっと我慢してきたのも、ひとえに良い人間でありたいがためなのである。 …
『ぼくのプレミアライフ』は、1992年に出版されたイギリスの小説家ニック・ホーンビィの処女作となった自伝的小説。日本語翻訳は2000年に森田義信により翻訳され出版された。
『ハイ・フィデリティ』は、1995年に出版されたニック・ホーンビーの小説。 日本語翻訳は1999年に新潮社から刊行された。翻訳者森田義信による、詳細な「注解」が付いている。