ケインとアベル
Blurb
『ケインとアベル』は、ジェフリー・アーチャーが1979年に発表した小説。イギリスでテレビドラマ化され、日本でも放映された。書名は旧約聖書『創世記』に登場する兄弟相克の物語「カインとアベル」にちなんで付けられている。20世紀の現代史を背景に、生い立ちの異なる2人の主人公を、双方の視点から交互に描き、やがて2人の運命が交錯するストーリー。アーチャーはサクセス・ストーリーを描く長編、国際的な陰謀を描くサスペンス劇、短編集といった順で著作を発表しているが、以後も長編作品においてはこのスタイルが取られている。本書の続編として、主人公アベル・ロスノフスキの娘フロレンティナを主人公に、彼女がアメリカ大統領の座を目指す長編『ロスノフスキ家の娘』があり、フロレンティナの幼少時から描かれる前半部は、『ケインとアベル』の物語を別視点からなぞる構成になっている。
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