Blurb

『嘘の書』は、オカルティストにして魔術の教育者であったアレイスター・クロウリーが書いた散文詩集の形をとった魔術書。最初に出版されたのは1912年か1913年で、フルタイトルは The Book of Lies, Which is also Falsely Called BREAKS. The Wanderings or Falsifications of the One Thought of Frater Perdurabo, which Thought is itself Untrue. Liber CCCXXXIII である。クロウリーはこう説明する。「本書は極めて高い重要性を有する諸々の世界にある数多のことどもを扱う。「深淵の嬰児」〔の位階に達した者〕向けの公式出版物であるが、きわめて示唆に富んでいるため初心者にも推奨される。」
本書は93章で構成され、各章は1ページ分の文章からなる。最初にひとつの疑問符だけの頁、感嘆符だけの頁があり、続く諸章は詩や儀式、教示、晦渋な暗喩や暗号文を内容としている。各章の主題は一般にその番号およびそれと照応するカバラ的意味によって決定されている。1921年頃、クロウリーは各章について短い注釈を書き、読者のカバラ的解釈に資した。
本書のいくつかの章と写真とはリーラ・ウォドルに関するものである。クロウリーがライラと呼んだかの女は、かれがこの書物を執筆していた時期、クロウリーにとって重要な緋色の女であり、かれのミューズであった。

First Published

1912

Member Reviews Write your own review

Be the first person to review

Log in to comment