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ギュスターヴ・フローベール

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『サランボー』は、1862年に発表されたギュスターヴ・フロベールの歴史小説。『ボヴァリー夫人』に続く2作目の長編小説で、第一次ポエニ戦争後の古代カルタゴを舞台にしている。「サランボー」はカルタゴの将軍ハミルカル・バルカの娘という設定の女性の名で、この人物はフロベールの創作である。巫女であった彼女は、戦争後に起こった傭兵の反乱において、女神タニットを祀る神殿から奪われた聖布を取り返すよう命じられ、ひとり反乱軍の指導者マトーの天幕を訪れる。彼女は聖布を取り返すが、彼女に恋焦がれるマトーと一夜をともにしたことによって彼女自身もマトーを愛するようになり、反乱の鎮圧後捕えられて儀式の生贄となったマトーの姿を見て煩悶のうちに死ぬ、という筋で、ロ …

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『ブヴァールとペキュシェ』は、ギュスターヴ・フロベールの長編小説。思いがけず金利生活者となった初老の二人組ブヴァールとペキュシェを通してブルジョワ的な愚劣さ・俗物精神を諷した作品である。隠遁生活を送る二人組は興味の赴くまま実業や科学、文学、政治、宗教と次々に乗り出すが、中途半端な知識と浅慮によって滑稽な失敗ばかり犯してしまう。フロベールの最後の作品であるがその死によって未完に終り、死の翌1881年に遺作として刊行された。 …

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